木のアイコンOne Day --ックナンバー--

フタマタ

ツマタとくれば、フタマタでしょう。
一時雑誌でも話題になったフタマタ・ショップ。
異なった業種のお店の合体形って言っても、今は「カフェ+ギャラリー」などもポピュラーだし、あんまりインパクトはありませんよね。
チューリップの写真
では、これならどうでしょう?「カフェ+八百屋」。
西荻あたりにあったかな?有機無農薬の野菜を売るお店が本屋さんもやってる、という感じのとこって。都会だと「カフェ+八百屋」も、「あるある!」かもしれない。
でも、隣村にあるっていうと、ちょっと意外でしょ。
わざわざ出かける価値のあるお店として、このあたりでは有名な自家焙煎のコーヒー店。椏久里(あぐり)です。
ロケーションもすごいぞー。あまりすれ違う車もない山の中の県道沿いで、周囲はたんぼと畑。人家もまばらなのです。
以前、こんなふうに紹介したことがありました。
中に足を踏み入れると、本物のカフェとすぐわかる。豆を選び少しずつ焙煎するコーヒーの美味と、奥の厨房から運ばれるケーキの満足度の高さ。何より、馴れた閉鎖感とは無縁の、風通しの良さが気持ちいい。
カフェについて「アンティーム(親密)でアノニム(匿名)、半ば閉ざされ、半ば開かれている」と海野弘は書いた。
そういう心地良さが、椏久里にはある。

マスターの市澤さん夫婦は、家業の農園に本腰を入れようと勤めを辞め、納得のいく野菜を顔の見える仕方で販売する場であり、さまざまな人たちが交流する所として、椏久里を92年にオープンした。

『MUTTS』2001年10月号「カフェ特集」より一部転載
(いやー、なんか改めて読むと恥ずかしいですねー。)

フタマタその2 あるいは、カフェのこと」に続く。
なお、海野さんの引用は『想い出のカフェ』より採りました。
2002/04/24

ミツマタ ミツマタ

どりの日が近いためか、植木市が盛んです。このあたりでは、開始の合図に花火があがる。運動会みたいですね。

植物好きの義母も昨日苗木を買ってきました。ちょっと見慣れない植物です。
枝の先がみんな三つに分かれてる!
ラベルが付いていました。「大輪みつまた」とあります。ミツマタ?
よくわからないので、聞いてみました。
「和紙の材料でコウゾ、ミツマタって言うでしょ?そのミツマタ。きれいな花が咲くのよ。」
枝がミツマタ状だから、そう言うんですね。ほんとうにこんな形だったとは。
漢字では「三椏」と書くそうです。ジンチョウゲ科の落葉低木。
証券紙、紙幣紙などの高級紙料として重用される、と百科事典にも書いてあるし、いっぱい増やして頑張って印刷すれば、あっという間に大金持ちです!

ミツマタの花
2002/04/21

はるかな先へ

日は4月22日。@telier A&G のショップがオープンしてから、2ヶ月が経ちました。
ショップがオープンした今年の「ネコの日」に、こんな本が出版されていたのです。

高野文子さんの『黄色い本
黄色い本cover
圧倒される難解さ。
もともと彼女の作品は好きなのですが、それでも最初は「
ムズカシスギル。。。」と思いました。
文章には、その人なりのクセやらレトリックやらがあって、読み始めてしばらくはすんなり読めないということが、時々ありますよね。私は、蓮實(重彦)さんや金井(美恵子)さんの文章が苦手かな?『黄色い本』の難しさも、ちょうど同じ感じなのです。語り口に慣れないと、読み取れない。

さて、標題作の「黄色い本」。「ジャック・チボーという名の友人」という副題が示すように、ロジェ・マルタン・デユ・ガール著の『チボー家の人々』を題材にした作品です。図書館で借りた小説の主人公に自分を重ね読みふける少女の話、と書いてしまうと、間違いではありませんが、大事なことを何ひとつ伝えていないような気がします。
どれほどすごい作品かは、どうぞお読みになって感じてください。ひとたび語り口に慣れてしまえば、大丈夫。

マンガは、小説というジャンルの、はるか先に行っているのかもしれません。

ワオンアパート
α(アルファ)
るきさん
2002/04/22


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